前職は、製造業（発泡スチロール税増工場）に従事していましたが、その会社で営業部の人と仲良くなり、営業の仕事に興味が湧いていました。大学が福祉大学だったこともあり、この先、転職することがあれば、高齢者に関われる業界で営業職に就いてみたいと漠然と考えていました。
転職のきっかっけは、とあることがきっかけで、当時の姫路から但馬に引っ越すことになり、北近畿に拠点を持つこの会社を見つけました。イメージしていた福祉業界で、しかも営業職。そして、面接の時に社長と話をして、話しやすくて印象が良かったこともあり、入社を決めました。

当社の営業は、基本的にルート営業で、車で移動します。
私は、北兵庫の但馬エリアを担当していますが、着任当時の北兵庫のメインエリアは丹波市で、但馬エリアはルート営業先も比較的薄い状況でした。そこで、私は開拓をしていこうと考えました。とはいえ、飛び込みのような新規営業ではなく、既存の顧客からお客さんを紹介してもらったりしながら、徐々に関係性を深めていきました。北近畿を拠点にしている当社のことは、「名前は知っていたが、どんな感じなの？」と聞かれるような状態。そこで、２〜３日に一回訪問して、会社をもっと知ってもらうように営業していきました。初めての営業職で、福祉のプロの方に比べると不足している面もありましたが、人と喋るのは好きだったこともあり、仕事は当時から楽しかったですね。「この人はこういう感じかな？」と推測したりしながら、見ず知らずの人との人間関係を深めていける点は醍醐味でもありましたね。

利用者やケアマネージャーといった方たちと信頼関係が築けて、さらに感謝の気持ちを示されることも多く、自分の仕事がそのような人たちの役に立っていると感じられる点は一番のやりがいです。やはり直接的に成果が見える点は、仕事のモチベーションが上がります。
また、社内では、社長や立道マネージャーに、「こういうふうにやってみたい」といった提案をすると、ほぼ受け入れてくれます。自分のアイデアで仕事ができるというやりやすさがあります。それがあるからこそ、利用者さんから感謝の気持ちをいただけると、自分の仕事のやり方と直結しているという実感が持てて、とても楽しいですね。また、フォロー対応もしっかりしていて、「ここの居宅にちょっと営業かけたいんですけど、最初だけ同行してもらえませんか？」とお願いすると、「わかったよ！時間作るよ。」と即答してくれます。
年始の挨拶や勝負時に、社長や上層部に同行してもらえると、インパクトや好印象を与えることができ、受注につながるケースが多いと思います。自分のやりたいこともやらせてもらえて、フォローもしっかりしてくれるとい安心感もやりがいにつながっています。

営業の仕事は。介護保険で借りていただける車イスやベッド、杖、歩行器などの用具の選定、販売用具の選定、介護保険が適用できる改修工事、この３つをまとめて、高齢者がご自宅で生活しやすい環境を整えてあげることです。
そのために、入社後１週間ほどは研修で、座学だったり、介護保険の勉強、用具の種類や組み立て方などを教えてもらいます。その後、福祉用具専門相談員の資格を取得します。毎日の研修で１週間で取得できます。営業は、物の選定や契約を行いますが、この資格がないとそれらの営業活動ができないため、この資格の取得は必須です。資格が取得できると、先輩営業に同行させてもらい、現場で事例やケーススタディを学びます。
通常は未経験からでも、入社後半年程度で一人で営業に回れるようになります。

私は、業界も業種も完全に未経験で入社しましたが、今ではこの仕事がとても自分に合っていると感じています。ですから、もし、あなたが業界も業種も未経験だったとしても、迷う必要はまったくありません。しっかり教育してもらえる会社です。営業職は、インセンティブもつくので、頑張った分は成果につながります。
また、私は姫路から但馬に移住しましたが、この地での暮らしに満足しています。若い世代が圧倒的に少ないので、人が優しく接してくれます。例えば、高齢者の方は孫のように接してくれますね。あとは、物価や賃貸物件も安いです。私の場合は、ワンルームから２DKに変わり、休みも自由に取れることもあって、夫婦でのんびり快適に過ごしています。