関東の大学で薬学を学んだ後、地元の福知山に戻り、薬剤師の国家資格試験の勉強に取り組んでいました。１年半ほど経って資格取得を諦め、就職を決意。薬剤師の資格取得後はMRに就きたいと思っていたこともあり、就職先は営業職で探していました。この会社を選んだ理由は、ルート営業というワードに興味を持ったからです。飛び込み営業が嫌だった訳ではなかったのですが、飛び込みで営業するよりも、基盤があって顧客がついている状態の方が安定した営業ができそうと感じたからです。
業界自体は未経験でしたが、面接を担当いただいた前上司の受け答えがとてもしっかりしていて、優しそうな雰囲気もあり、この会社だったらなんとかなるだろうと思えたことも決め手になりましたね。

私の仕事は、高齢者施設や施設から自宅に帰られる65歳以上の高齢者のお宅への営業回りで、約10居宅を担当しています。施設へは、毎日「お変わりはないですか？」「困っていることはないですか？」と顔を出して、必要な物品やサービスを提供しています。施設への営業は、１社独占状態の場合もあれば、数社が出入りしている場合もあります。そんな中で私の強みは、「欲しい時にあの人に言えばすぐ届く」と思っていただける対応の早さです。その対応力は、施設のケアマネージャーさんとの普段の人間関係で違いが出ます。お宅への訪問は、ケアマネージャーさんからの依頼を受けて、自宅の環境整備を担います。手すりや歩行器など、日常生活に必要なものをケアマネージャーさんと打ち合わせしながら設置していきます。人と人は、合う合わないがあります。合わない人だとやはり依頼も少なくなるため、どんなタイプの人ともコミュニケーションが取れるように心がけています。

営業としては、高齢者の方が私が提案した用具を入れていただけることによって、ご自宅で安全に安心して生活していただけることです。
直接の営業先は、ケアマネージャーになりますが、介護保険で用具を使われている場合には、毎月ごとにケアマネージャーが訪問しなければなりません。この際、用具の点検などは私が行いますが、点検時に高齢者の方から直接、「この手すりがあって良かったわ。」というような感謝の言葉をいただけることもあります。自分の仕事が人の役に立っていると実感できる瞬間は、とてもやりがいを感じますね。

現在、５名のメンバーをマネジメントしており、営業として私が経験してきたことやノウハウは、惜しみなく共有しています。
当社の場合、営業職は入社後最低3ヶ月〜半年は先輩が同行しながら、勉強してもらえる体制を敷いおり、どんな状況であっても、先輩は新人をしっかりフォローしています。３ヶ月程度の同行で営業にも慣れてくると、高齢者のご自宅に一人で用具の点検に行ってもらうなど、徐々に一人で営業できる範囲を広げていってもらいます。この過程で、どんな不安や疑問が生じるのかといった情報を共有し、新人営業が少しでも早く一人前になってもらえるような体制を作っていきたいと思っています。
また、最近では、おむつや用具のメーカーの方をお招きしての勉強会も開催するなど、教育環境の整備にも積極的に取り組んでいます。
個人的には、この仕事はとても自分に合っていると感じており、今後もこの道を極めていきながら、会社の成長につながればと思っていいます。

「営業は難しそう」とか、「介護のことは何にもわからない」といった不安は一切気にしなくて良いです。むしろ、何にも知らない方が良いくらいです。介護経験者はノウハウがある分、ちょっとしたやり方の違いなどで壁にぶつかり挫折するケースもあると聞きます。もちろん、人によるとは思いますが。福知山の営業は２名とも未経験者、まったくの無の状態で入社しましたが、教育やフォロー体制がとてもしっかりしているので、半年もあれば十分に活躍できるようになります。
会社の将来性も十分です。コロナ禍ではなかなか施設に訪問できず、電話対応も多かったのですが、売り上げは落ちるどことか、逆に上がっています。高齢者施設ではコロナ対策の必要性が高まっており、例えば消毒液などのニーズも増えました。これからも成長していける分野だと思います。
また、仕事のやりがいはもちろん、プライベートの充実も図れます。勤務はシフト制なので休みは自由に設定できます。平日に休みを取ることもできるので、土日の混雑を避けた過ごし方もできる点はメリットだと思います。